生涯スポーツって何?
「身近な生活の場にスポーツを取り入れていくことです。一人一人のライフスタイルや年齢、体力、運動技能、興味等に応じて、生涯にわたりいろいろな形でスポーツに関わりを持ち、スポーツのもつ多くの意義と役割を暮らしの中に取り入れます。生涯を通じて、いつでも、どこでも、誰でもスポーツに親しむことをいいます。」(公益財団法人長寿科学振興財団・長寿ネットより引用)
いかが生涯スポーツの意義と役割です。
画像引用:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-shumi/sports.html
競技スポーツは「勝つ・負ける」が1番大きなポイントですが、生涯スポーツはスポーツを行うこと自体が最大の目的であり、健康づくり、社交の場としてスポーツを楽しむことが大事ですね。
そんな中でワールドマスターズゲームという生涯スポーツの国際大会も開催されています。
人生100年時代に突入し、その長い人生の中で世界中のスポーツ愛好家と交流が持てるなんてワクワクしますね。
ワールドマスターズゲームにはこんな種目が存在します。
画像引用:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-shumi/sports.html
ONIGYMでは様々な年代の方がウエイトリフティングを楽しんでおられます!!
ちなみにパワーリフティングもマスターズのクラス分けがかなり細かく、70歳以上のマスターズⅣまで存在します。
日本最高齢記録はこちらです!(個人情報保護のため氏名は白塗りしています)
素晴らしい記録ですね!!!
生涯に渡り目標を持ちスポーツに関わるということは体だけではなく心も豊かになりそうです。
トレーニング指導者の存在意義
この1年間に行った運動・スポーツの種目で最も多かったのがウォーキング、そして3位にトレーニングがエントリーされています。
健康のために身体を動かす目的、他の生涯スポーツのための体力向上と色々な目的がありジムに通われている方が増えているそうです。
日本パワーリフティング協会の資格の中に生涯健康指導士という資格があるのをご存知でしょうか?
最近は新型コロナウイルスの影響で開催ができていないようですが、パワーリフティングの知識・技能を健康・体力の維持・増進に応用する指導者の育成を目的とした資格です。
私も昨年3月に受講予定だったのですが、急遽講習会がキャンセルとなってしまい未取得に終わりました。
このように身体に負荷をかけるトレーニングが生涯スポーツとなっているのは素晴らしいことだと思います。
マスターズウエイトリフティング競技者と骨密度の関係を検証した研究論文はいくつかあるのですが、パワーリフティング競技とその関係の論文は見たことはありません。
しかしパワーリフティングは様々な年代で実施されている競技で、スクワット、デッドリフトはストラクチャルエクササイズと呼ばれるどの年代でも積極的に実施されるべきトレーニング種目です。
ストラクチャルエクササイズとは、地面に足が接地し、脊柱に対して垂直方向の負荷がかかり、姿勢を保持しながら複数の関節の動作が伴うエクササイズのことです。
骨に対して垂直方向の負荷は骨密度を高める効果があります。
また姿勢保持のため体幹部の筋群が働き、複数の関節が動くことでバランス能も高まり転倒予防にも効果が得られます。
整形外科的禁忌がない限りどの年代にも実施してほしい種目といえます。
すなわち生涯に渡りパワーリフティングに挑戦し続けるということは目標という生きがいを得るだけでなく、身体を強く健康に保ち健康寿命が延びることに繋がります。
これを啓蒙するための指導者資格が生涯健康指導士と言えるでしょう。
YouTubeで70代男性がベンチプレスで120kgを実施している動画を見たことがあります。
実際凄すぎですよ。70代で120kgって。
しかし、実際はお尻を勢いよく跳ね上げ胸でバウンドさせたようなベンチプレスと動作が似ているだけの試技でした。
しかも補助、セーフティーバーなしで失敗しているシーンも映っていました。
このような危ないシーンは街中のフィットネスクラブや24時間ジムでもよく見かけます。
トレーニングというのは安全に効果的なものが実施されるべきです。
スクワット・デッドリフト・ベンチプレスは素晴らしいトレーニング種目です。
しかし、関わっている関節や筋が多く扱う重量も他のトレーニング種目より大きい分、正しく実施しなければ怪我のリスクが付き物です。
競技の経験則だけでなく講習会、セミナー、学校で適切な知識を身につけた指導者が増えることの祈るばかりです。
実際にトレーニングで高重量を扱うこととトレーニング指導ができることは全く別能力です。
一つとして同じトレーニング動作は存在しません。
どんなトレーニング種目にもある程度のプロトコルがありますが、トレーニングは個別化されるべきです。
見極め、修正し、ゴールに導くのがトレーニング指導者の役割だと考えています。
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